秋の味覚・イナゴの思い出

イナゴの佃煮
義母と行った佃煮屋で懐かしいものを見つけた。そう、イナゴの佃煮である。もしかしたら、画像を見て驚いてしまう(というか驚愕に近いかな)人もいるかもしれない。海のない地域や山間部なんかでは当たり前のように食べられていて、生まれも育ちも埼玉の私にとっても、食べ慣れたものである。今から30年ちょい前でも、これを家庭で作る人は少なくなっていたのだけど、私の母はなぜか作っていたな。なぜかというと、私が毎年大量にイナゴを捕まえてきたからだと思う。口元にプラスチック製の筒を取り付けた、お手製の手拭い袋いっぱいにイナゴを捕まて帰るとホメて貰えたのだろう。一日二日、放って置いて糞を出させ、口当たりを良くするために羽と後ろ足をむしり取り(画像↑の羽と後ろ足がついたままなのはきっと養殖のイナゴで小さいからだと思う)、しっかりと茹でたあと、しっかりと味付けして出来上がり。と、かなり手間がかかる割には美味くもなく不味くもなく微妙なんである。その~特にイナゴの風味ってないんで・・・醤油と砂糖の味だったら別に他の佃煮でもいいかな~って思ってしまう。そんなこんなで実に久しぶりにイナゴを食べたのであった。

-フード

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