キャンプ場から天狗温泉脇の登山口までは浅間山の周りをぐるりと半周しなければならない位置関係にあり、とっても近くに見えるのに車で約50分かかりました。天狗温泉には有料駐車場¥500と100㍍程下ったところに無料駐車場があり、有料駐車場に駐めると入湯料¥500が¥400になります。相変わらず、初めての場所は勝手がわからずモタモタしてしまい、7時ちょっと過ぎにスタート。
二の鳥居あたりまでは緩やかな林道、沢沿いの道が続きます。火山館でトイレを使わせてもらいますので、せめて薪1本くらいは持って行こうと手に取ると・・・おっ重くないか、この薪は。後ほど火山館で、ミズナラという中味が物凄く詰まっている重い木だと説明を受けました。きっと火持ちがいいんだろうなぁ。
二の鳥居あたりから徐々にきつい登りになっていきます。オレンジ色の川床、オ○ラの臭い、荒々しい岩肌、と目まぐるしく変わり続け、登りの辛さを和らげてくれます。オレンジ色の正体は鉄分を多く含む水が空気に触れ酸化して色付くとのことです。天狗温泉で源泉をなめると、確かに錆びた鉄の味がしました。オ○ラはもちろん硫黄臭です。
火山館を過ぎてからの火口原がもう最っ高!!!ここは何度でも訪れたいです。左手にその草原や森を眺めつつ、徐々に高度を上げていきます。
木や草が無くなり始め、ガレ場になります。左手は火口原と外輪山がずっと続きます。ずっと絶景が続くことってあるんですね。絶景とは一瞬で、その場を離れたら見えなくなるものというイメージを持っていました。次回はこの外輪山を縦走したいです。
1時間程ひたすら登ります。キツイです。背後では絶景が続いているんですが、さすがにへろへろで振り返る余裕がありません。下りてこられたご夫婦から、前掛山稜線は突風が吹いて体感気温0℃だから早めに上着を着た方がいいと言われ、従います。
なんと、初めての稜線歩きです。ほんとに蟻んこが歩いてるような光景です。寒さよりも嬉しさのほうが勝っちゃって全然寒くなかったです。多分寒さを感じないのは今回だけかと思いますけどね。夫も全然寒くなーい!とはしゃいでいました。
前掛山山頂ではたくさんの岩ツバメが風に乗ってびゅんびゅん飛んでいました。鳥の名前を教えてくれたのも初老のご夫婦であったり、毎回色んな人から色んな事を教わっています。みなさん、花の名前とか、超・詳しいですよね。聞いても私が一度では覚えられないってとこが問題です。
今回は軽い休憩も含めて登り4時間、下り3時間半くらいかかりました。私たちにとってはかなりの標高差(1116㍍)そして長丁場にすこーし不安もありましたがなんとか体がついてきてくれました。ゆるゆる登山好きな夫にはお気軽ハイキングコースだと嘘をついて連れ出し、あとで嘘つき呼ばわりされました。下山後すぐにアミノ酸チャージしたお陰か、疲労感はあまりなかったです。ただ筋肉痛は翌日ではなく、その日のうちにきました。
浅間山荘・天狗温泉~火山館~前掛山